ポータブルONSENSAUNA

日本におけるお風呂文化の始まりは、6世紀頃に遡ります。当時、中国から仏教が伝わったことが、そのきっかけとされています。この時代の入浴は、現在のように湯に浸かるものではなく、「湯屋」と呼ばれる寺院内の施設で行われていた蒸気浴、いわゆる蒸し風呂が中心でした。入浴という行為は、修行や浄化儀礼の一環であり、現在のサウナに近いものでした。平安時代に入ると、入浴は戦場で傷ついた武士たちが傷を癒すために行う湯治という形で広がりを見せます。温泉に入ることで病や傷を治すという文化が発展し、次第に貴族や武士たちの間で入浴文化が進化していきます。やがて、「湯殿」と呼ばれる専用の入浴施設が家屋に併設されるようになり、「湯に浸かる」というリラクゼーション目的の入浴が普及しました。鎌倉時代に入ると、「風呂」という言葉が誕生し、入浴は徐々に庶民の間にも広がっていきます。江戸時代には銭湯が登場し、入浴は日常生活の一部として定着しました。このように、日本の入浴文化は時代とともに進化し、現代に至るまで受け継がれてきたのです。私たちは、この歴史を深く捉えて古来より続く入浴法や湯治をもとに現代人に足りないミネラルに注目して「ポータブルONSENSAUNA」を開発しました。現代のミネラルミスト浴として再定義します。